土間コンクリート土間コンクリート土間コンクリート

土間コンクリート打設の仕上げ方法

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土間コンクリートの仕上げ方法について記事を書いてます。
①刷毛引き仕上げ
②金鏝仕上げ

この記事を書いた人


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結城 俊輔

職歴:27年

得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務

保有資格:1級建築施工管理技士
2級建築士
1級建築塗装技能士
1級鋼橋塗装技能士
1級ゴムシート防水
1級アクリルゴム防水
1級改質アスファルト
1級ウレタンゴム防水
1級ポリマーセメント防水
1級アスファルト防水技能士
1級塩ビシート防水
1級シーリング技能士
1級改質アスファルト常温自着
1級FRP防水

土間コンクリートの仕上げ方法

土間コンクリートの仕上げ方法には大きく分けて「刷毛引き仕上げ」と「金鏝仕上げ」の2種類があります。

 

【刷毛引き仕上げ】

「刷毛引き仕上げ」とはコンクリート打設後、乾く前に表面に刷毛を引いて滑り止め効果を付ける工法です。
多くは駐車場などに使われることが多く、基本的にその上に別の仕上げ材は塗りません。

刷毛引きはタイミングがあり、表面が乾いてしまうと刷毛が引けなくなりムラが出てしまいます。
土間を押える技術も必須ですが刷毛を引くにも技術が要ります。

 

綺麗に仕上がった刷毛引きはとても綺麗です。
この刷毛にも様々な種類があり、刷毛なら何でも良いという訳ではなく、左官用の繊細なブラシがあるのです。

固いブラシだと砂を浮かせたりして綺麗に仕上がりません。
外構工事での駐車場打設では車の駐車がメインなので、基本的に刷毛引きが多いです。

 

↓外構工事でのコンクリート打設中

土間コンクリート刷毛引き

全体を打設後に乾きのタイミング見計らい、スタイロホームなどを用いてコンクリートの上に上がり金鏝で押さえていきます。

このタイミングも大事で、気温やコンクリートの配合によっても変わります。

 

ダラダラしてると固くなり刷毛が引けなくなりますので、特に気温が高い時は昼食や休憩を取らず一気に進める事も多いです。

↓ある程度押さえたら水引きのタイミングをみて刷毛を引いていきます。

土間コンクリート刷毛引き

↓完全乾燥後の状態。
綺麗ですね。

土間コンクリート刷毛引き

↓同じくこちらも刷毛引き後の状態。

土間コンクリート刷毛引き 土間コンクリート刷毛引き

 

【金鏝仕上げ】

「金鏝仕上げ」は刷毛引き前の状態ですが、さらに何度も金鏝を当てて表面をつるつるにする仕上げ方法です。

 

用途としては例えば物流倉庫の内部床やガレージなど様々です。
さらにその上に塗床塗装やカーペットなど別の仕上げ材を使う場合も使われます。

コンクリート打設中の高さ調整や勾配調整は刷毛引きも同じようにとてもシビアですが、金鏝仕上げだと少々の窪みや歪みも見えてくるのでさらに精度が必要です。

ただ綺麗に仕上がった金鏝仕上げの床はとても綺麗です。

 

よく公共工事の図面では「金鏝押さえ」や「金鏝均し」という言葉が出てくるのですが、この違いは押さえは金鏝でつるつるに仕上げる工程を言い、均しは規定の高さに合わせて軽く均すという意味です。

ほかに木鏝押さえというのもありますが、この場合の多くはタイルなどの下地の精度となります。

 

↓金鏝仕上げの場合精度を求められるのでトロウェルと言う機械を使う事が多いです。
こちらも刷毛引きとタイミングは同じです。

機械には金鏝3枚が付いた羽のようになっており、機械が回ると砂が沈み表面のノロと呼ばれる細かいセメント成分を表層に出てきます。

サンジング用の円盤と羽根を使い分け、艶が出るまで何度か回します。

 

↓最後にトロウェルを追いかけるように金鏝で仕上げてきます。

土間コンクリート金鏝仕上げ

連携がとても大事です。

↓トロウェルで粗磨き

土間コンクリート金鏝仕上げ

↓羽根で仕上げます。

土間コンクリート金鏝仕上げ

↓乾くとこんな感じです。
こちらは物流倉庫なのでこのままの仕上げとなります。

土間コンクリート金鏝仕上げ

コンクリートは生き物とはよく言ったもので、気温、配合、時間、下地によって兎に角全現場変わってきます。

それを現場で締まり具合を確認しながらタイミングを見計らい仕上げてくるのです。

 

土間コンクリートは日本中どこでも毎日作業している工程ですが、こんな仕事にも技術が多く含まれていて熟練度もあるのです。

左官屋さんと土間屋さんはまったく別の工種だったのですが、近年は左官屋、土間屋共に労働者が減っており、どちらも施工する業者が多くなっています。
それでも職人は減る一方です。

 

けどそれも何となく仕方ないものと思う原因もあります。

それは土間屋の場合冒頭でも言った通り、とにかく休憩時間がありません。

1000平米の土間打設ともなると約100立米以上の生コンが1日で打設されるわけで、生コン車が次々と運ばれてくるので待った無しで打設されます。
コンクリートは生ものなので運搬時間を含め、気温にもよりますが1台あたり1.5~2時間以内に打設完了せねばならない規定があります。

それを考えると休憩する時間は皆無なのです。

人数が居れば交代交代休めますが、先ほど言ったように職人が豊富では無いのでほぼ休みなしで8~10時間作業し続ける事も少なくありません。

そんなキツイ仕事が人気なわけないですよね(笑)

けど我々職人はそんな仕事にも誇りを持っています。

完成したコンクリートを見て仲間と共に達成感に浸るのも一興です。

 

最後に余談ですが、仕上げ方法の一つに鏡面仕上げというのもありまして、それは乾き終わったコンクリートをさらに磨きを掛ける事で鏡のように仕上げる方法です。

↓このように自分の顔を映るくらい磨く工法を「ポリッシュコンクリート」とか「鏡面仕上げ」と言います。

ポリッシュコンクリート

トロウェルよりさらに大きな機械でバフ掛けするようなイメージです。

耐久性抜群で何も塗らなくても長期に渡り輝き続けます。

 

世界中で使われているコンクリートですが、このコンクリートの打設一つに多くの知識と技術が含まれており、今はほぼ完成形とも言えますが、AIが発達するに従い土間はロボットが仕上げる日もそう遠くないのかもしれません。

まぁ細かい所を仕上げるのはやはり人間の手によるものとは思うので、ほぼ永久的に続く仕事なのかなと思ってます。