土木用超柔軟厚膜形アクリルゴム系表面被覆材 アロンブルコート
アロンブルコートの特長
土木構造物の早期劣化を防止し延命化する
私たちの生活を支える土木構造物は後生に残すべき重要な社会資本です。近年、この社会資本維持の機運が高まる中、コンクリート構造物の早期劣化(塩害・アルカリ骨材反応・中性化など)が重大な問題となっており、その防止技術の確立が急務です。
東亞合成の開発した「アロンブルコート」は、超柔軟厚膜形アクリルゴム系表面被覆材で、土木構造物の早期劣化を防止する数々のユニークな機能を持っています。
主な特長
ひびわれに対する追従性に優れています
アクリルゴムは柔軟で耐久性に優れた高分子材料です。この機能により、下地(コンクリート)に発生したひびわれに対して、長期的に塗膜が破断せずに追従します。
劣化因子の遮断機能に優れています
アクリルゴムは緻密であるため、水、酸素、二酸化炭素、塩分などの構造物の早期劣化因子の遮断機能に優れています。優れたひびわれ追従性と相まって、長期間維持されます。
水蒸気を通し易い性質があります
水、酸素、二酸化炭素、塩分に対する遮断機能に優れる反面、水蒸気だけは選択的に通し易いという性質を持っています。これにより、施工後でもコンクリートの含水率低減効果が期待でき、アルカリ骨材反応や凍害の防止に威力を発揮します。
この記事を書いた人
結城 伸太郎
職歴:27年
得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務
保有資格:1級建築施工管理技士
2級建築士
1級建築塗装技能士
1級鋼橋塗装技能士
1級ゴムシート防水
1級アクリルゴム防水
1級改質アスファルト
1級ウレタンゴム防水
1級ポリマーセメント防水
1級アスファルト防水技能士
1級塩ビシート防水
1級シーリング技能士
1級改質アスファルト常温自着
1級FRP防水
各工法の特長と用途
コンクリート構造物の塩害、アルカリ骨材反応、中性化、凍害などの劣化防止には「Z-I」「Z-II」工法を、中性化防止と景観を考慮した予防保全には「Z-III」工法を選定してください。
表-1 アロンブルコート各工法の特長と用途
| 工法 | 仕様 | 劣化防止 | 剥落防止 | アルカリ骨材反応 | 中性化 | 凍害 | ひび割れ追従性 | 乾燥成膜性 | 耐汚染性 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Z-I 工法 | 標準仕様 | ◎ | – | ◎ | ◎ | ◎ | A | 可能 | ○ | ガラス繊維製ネット |
| Z-I 工法 | 特記 ビニロンメッシュ仕様 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | A | 可能 | ○ | ビニロンメッシュ |
| Z-II 工法 | 汎用仕様 | ◎ | – | ◎ | ◎ | ◎ | A | 可能 | △ | |
| Z-II 工法 | 耐水仕様 | ◎ | – | ◎ | ◎ | ◎ | A | 可能 | ○ | 冬期施工、塗膜耐水性 |
| Z-II 工法 | ND仕様 | ◎ | – | ◎ | ◎ | ◎ | A | 可能 | ○ | |
| Z-III 工法 | – | 予防保全 | – | △ | ◎ | △ | A | 可能 | △ | 維持修繕要領(橋梁編) |
| Z-IV 工法 | 石調仕上 | ○ | – | – | ◎ | – | Δ | 不可 | △ | 石調仕上 |
| Z-V 工法 | 鋼板下地 | 防錆 | – | – | – | – | Δ | 不可 | △ | 鋼板下地 |
- 【記号】 ◎: 最も優れる、 ○: 優れる、 △: 良、 -: 対象外
- ※ 低汚染タイプの上塗材を使用することにより、更に耐汚染性を向上させることができます。
アロンブルコートの躯体保護機能(実証データ要約)
国内外との共同研究により、以下の効果が確認されています。
- 塩害防止: 琉球大学との共同研究(10年間の暴露実験)。初期塩分が高濃度(0.5%)の場合でも塩害防止効果を確認。鉄筋腐食グレードは「I(全く錆びていない状態)」を維持。
- アルカリ骨材反応防止: 金沢大学との共同研究(約5年間の暴露実験)。海岸・内陸部ともに膨張を抑制。また、英国Sheffield大学との共同研究でも、弾性係数の低下防止を確認。
- 凍害防止: 北海道大学との共同研究。非塗装供試体ではポップアウトが発生したが、アロンブルコート塗装供試体では異常なし。
- 酸性雨対策: 5%硫酸水溶液への6ヶ月浸漬試験で、非塗装コンクリートが浸食される中、アロンブルコート塗装は健全な状態を維持。
- 中性化防止: 促進試験により、各仕様とも中性化深さ0mmを確認。
